桜の下にたたずむ「ハコスカ」&「ハコビア」
春の空気が少し暖かくなったころ、
満開の桜並木に誘われて、2台のクラシックカーを走らせた。
グレーのボディが映えるハコスカ。
無駄のないデザインと、程よく張り出したフェンダーが
ただ静かに佇んでいるだけなのに、不思議と目を引く存在感がある。
“派手すぎないかっこよさ”というのは、こういうことかもしれない。
そしてその隣には、少し雰囲気の違うシルバーのハコビア。
クールでスタイリッシュ、それでいてどこか優しさを感じるフォルム。
ふたりが並ぶと、まるで昔の映画に出てきそうな絵になる風景が広がる。
桜の花びらが舞い、
その影がアスファルトにやわらかく落ちる。
ボディに反射する光と、風にそよぐ花びら。
すべてがちょうどいいバランスで整っていて、
まるで自然が演出してくれたかのような瞬間だった。
強く主張しなくても、そこにいるだけで絵になる。
そんな存在に、ただただ見惚れてしまう春の日でした。